初めて会ったのに、こんな行動を取ってしまった結果…

 

 

あるフィリピーナとの出会い

子供の頃からTVなどで身近な外国といえば、アメリカ、イギリス、フランスなどのいわゆる先進国で、ニュースや映画、ドラマでそれらの国の文化や生活ぶりに触れていた。

 

日本とは違い、広い庭にお洒落な家、豪華な食事、大きくてカッコイイ車に乗り、金髪の素敵な彼女…そして広大な自然…

 

 

 

「外国っていいなぁ…こんな生活してみたい・・・!」

 

 

子供心に、そんな憧れを持ったのを覚えている。

 

 

今でこそ新興国と呼ばれ、経済発展が著しいフィリピン、マレーシア、タイなどの東南アジア諸国も、自分が子供の頃はまだまだ貧しい国というイメージが強く、加えて第二次大戦で日本が残虐行為を行い大きな被害を与えた国々、と学校で教えられていたので、華やかなイメージのアメリカやヨーロッパ諸国に比べて、暗いイメージしかなかった。

 

 

 

日本人旅行者がスリ、殺人などの被害に遭ったり、クーデターなどの政情不安のニュースを聞くたびに、東南アジア、特にフィリピンは危ない!と好きになれずにいた。

 

 

 

ファーストタイムの彼女に…

二十歳の時、職場の先輩に連れられて、初めてフィリピンパブに行った事があった。

 

その先輩は、お気に入りのフィリピーナ目当てにそのお店に通いつめていた強者、当時まだ珍しい俗に言うピン中だった訳だが…。

 

 

 

時はバブル時代の絶頂期。

 

毎週末には友人と飲んだくれていたが、その頃日本全国に広がりつつあったフィリピンパブには全く興味がなく、日本人の女の子のお店にしか飲みには行かなかった。

 

 

 

おごってやるよ、という先輩の言葉に少々気が向かなかったものの、フィリピンパブへ行くこととなった。

 

お店に入りテーブルにつくと、女の子が二人つく。
先輩には指名したお気に入りの女の子が、自分にはもう一人の女の子が隣に座る…。

 

 

 

「ハジメマシテ~○○デース…ヨロシク~♪」

 

 

初めて目の前で見るフィリピンの女の子は、化粧が濃く、TVなどに出るフィリピンパブのフィリピーナそのもの。

そんな彼女の第一声に、うわっ!と思わず拒否反応が湧いてきてしまった…。

 

 

聞けば何と彼女は、初めての日本だというではないか!!

 

 

「オナマエハ、ナンデスカ?ナンサイデスカ?」
「オシゴトハ、ナンデスカ?」

 

 

 

片言の、本当にタドタドしい日本語でいろいろ聞いてくる。

 

簡単な日本語しか通じないため、こちらも英単語を交えながらの会話が続く…。

 

 

しかし、そんな会話も長くは続かない。時々沈黙の気まずい空気が流れ出す。

 

先輩はというと、お気に入りのフィリピーナと楽しそうに盛り上がっている。

 

 

 

「ウタハ、スキデスカ?」

 

彼女の一言に、たまらずカラオケに逃げ場を求め、残りの時間のほとんどを歌って過ごすことに…。

 

 

そんな初フィリピンパブだった。

 

 

 

心に残ったモヤモヤした感情…

じゃぱゆき、と呼ばれる日本への出稼ぎのフィリピーナ、たどたどしい日本語、以前から持っていたフィリピンへのマイナスイメージ…。

 

それらが重なり、当時は好きになれなかったのかもしれない。

 

 

初めて日本に来て、わからない日本語に毎日悪戦苦闘し、辛いことに涙しながらも、故郷の両親や兄弟姉妹の為にお金を稼ぐ…。

 

そんな健気なフィリピーナを目の前にして、自分の勝手な思い込みから拒否反応を示したことが、とても残念でならない。

 

 

 

 

あの時の女の子が、今は幸せに暮らしていることを願わずにいられない。

 

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執筆者プロフィール
松田ミキオ (まつだ みきお)
フィリピンに全く興味が無かった男が、まるで運命に導かれるようにフィリピーナに恋をして、31歳で国際結婚。周囲の好奇の目をよそに、結婚歴18年が経過中。詳しいプロフィールはこちら
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