3.3%の少数派
二十歳くらいの頃、街中で手をつないで仲良く歩いているカップルを見かけたりすると、
「彼女がいてイイなぁ~」とか、
「彼女がほしいなぁ…」
と無性に思ったものである。
その後、ある女性(日本人)と付き合うことになり、
念願だった彼女ができた嬉しさで、毎日が楽しくて仕方なかった。
彼女は結婚したら、どんな奥さんになるだろう?
そんなことを意識し始めた矢先、ちょっとしたことが原因で、その彼女とは別れることになってしまった…。
結婚するのは、難しい…
自分は将来、どんな奥さんと生活しているのだろう…
当事者の男女のほかに、お互いの家族をも巻き込む結婚とは、やはり難しい現実だ…と思ったものである。
同じ日本人でさえ難しい結婚。
相手が外国人となれば、尚更困難になるのは容易に想像できる。
2015年の厚労省婚姻に関する統計によると、
日本人男性の国際結婚する割合は、日本人女性の二倍にもなり、
結婚相手の女性の国籍は、中国に次いでフィリピンが二番目になっている。
そうなるとフィリピーナが奥さんというのも、ありかな…とも思えるが?!
しかし、国際結婚の割合は結婚全体の3.3%と、やはり少数派だ。
フィリピーナを妻に迎えた自分も、この少数派の1人。
良く言えば、希少価値な存在、
悪く言えば、常識外の存在、というところか。
フィリピーナじゃ恥ずかしい?
フィリピーナの彼女と結婚したくて、半ば勢いに任せて突っ走り、無事に?!
奥さんに迎え、少数派の仲間入りを果たして18年…。
結婚当初は喜びに浸っていたが、反面、彼女がフィリピーナという外国人であることに恥ずかしさもあった。
パッと見は日本人ぽくても、そこはやはりフィリピーナ。
日本人より目はパッチリしていて大きいし、肌の色も浅黒い。
そして、日本人と明らかにアクセントの違うヘンな日本語を喋り、話し声も大きい…。
いかにも東南アジア、フィリピーナとわかってしまう!
病院の受付で彼女の名前を呼ばれる時などは、
この人は日本人じゃないなぁ…という周囲の人の反応に、
夫として堂々と振舞えなかったことも。
一緒に買い物とかに出かけても、結婚当初は周囲の目を気にしてばかりだった…。
好きで一緒になったのに、今思えば随分彼女に失礼な感情を心の中に抱いていたことになる。
それでも、結婚して2、3年過ぎた頃にはそんな感情も無くなり、フィリピーナの彼女を妻として素直に受け入れている自分になっていた…。
今なら、フィリピーナの奥さんはあり!!と堂々と言える。
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