フィリピーナと恋人になる!!

夢は金髪美人と結婚すること?!

調理師学校に通っていた頃、妙に気の合う男の友人が1人いた。

 

自分よりも5,6歳年下で、野球選手のイチローに少し似ていて、

他の人から見れば生意気な感じもするが、くだらない冗談を言い合ったり、何となく憎めない男だった。

 

授業態度も彼はそんなに真面目には見えなかった。

 

 

 

調理師学校に入学後しばらくしてから水商売の世界(フィリピンパブ)

に飛び込んだ自分も、授業に真面目さがなくなっていたので、そんなところもお互いを引きつけていたのかもしれない…。

 

 

背は小さいが、髪をジェルでツンツンに立て、少々イキがってるイチロー気取りの彼と、当時旬だった小室哲哉ばりに長髪を茶色に染めて、『いかにも水商売の男』という匂いを漂わせていた自分…。

 

 

環境が人をつくる、というが、毎日陽気なフィリピーナと接していたから、楽しいのがいい、堅苦しいのは嫌だ!という気持ちが強かった。

 

 

 

今思えば、真面目に調理師学校に通っていた人達の中で、そんな自分は異質な光を放っていたに違いない。

 

 

 

 

ある日、授業の合間にいつものようにバカ話をしていて、

「将来、金髪のアメリカ人女性の恋人をつくり、結婚してアメリカに住むのがオレの夢だ!」

と言ったら、

 

「カッコイイですね~。金髪、いいじゃないすか!」

 

と、すかさず彼が切り返し、2人で大笑いになった。

 

 

金髪のフィリピーナがいい…

フィリピンパブで働きだしていたから、外国人に免疫ができたのかもしれない。

 

 

だが当時は、アメリカに住んでみたい!という思いが漠然としてだが心の中にあった。

 

その思いが、金髪女性と恋人になる!と言わせたのだろう。

 

 

永住権(グリーンカード)を取って、アメリカ本土かハワイに移住したい!

 

 

 

 

現在はわからないが、その当時、抽選でアメリカ永住権を手に入れられるというシステムがあり、日本の旅行代理店が手続きを代行していたことがあった。

 

こんなチャンスはない!!とばかりに、2年続けて抽選に応募したが、

確固たる目的、動機もない者が簡単にグリーンカードを手にできるほど世の中は甘くない…。

 

 

 

数万円の手続き代行のお金を払っただけの徒労に終わってしまった。

 

 

 

抽選に2年連続で外れたことで、金髪女性を恋人にすることも、アメリカに移住する夢も急速に萎んでしまったが、

代わりに芽生えたのは、フィリピーナと恋人になるという夢だ…。

 

 

夢、と言うより淡い期待と言った方が正確かもしれない。

 

簡単なタガログ語を覚え始め、お店のフィリピーナ達とも仲良くなってきていたから、そう思うのも当然だったろう。

 

 

 

そんなフィリピーナ達の中に、1人だけ金髪の女の子がいた!

マリリンモンローみたいな雰囲気で、アメリカ人と言われても思わず信じてしまうほどの彼女。

 

金髪女性を恋人にしたいと思っていた自分は、心を動かされかけた…。

 

 

 

が…

 

 

 

 

 

その彼女以上に、恋人になりたい!と後に強く思うフィリピーナが現れることになるとは、まだ気づかないでいた…。

 

 

 

 

コメント

  1. こば より:

    嫁が日本に来て、半年たちました。嫁いわく、日本人は、最初は優しい。結婚したら、厳しいだからストレス成って、セパレートか、ランナウエーするって、皆言ってる。あなた、気お付けなさい。言ってます。本当にいろいろ問題が有りますが、外国人だと思って接してます。忍耐力つきます。

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