貧しいゆえに…
フィリピンから日本に、ホステスの出稼ぎに来る女の子たちは、
貧しい家庭の子が多い。
貧しい…と言っても、
平均的というか、国民の大多数の生活レベルではあるが…。
家に車が1台あればいいほう、
兄弟姉妹が多く、一家族が10人とかも珍しくない、
フィリピンで仕事があってもサラリーが安い、
お兄さんがトライシケルのドライバーしてるが、稼げない、
お金が無いので電気を止められたりする、
ご飯のおかずが、兄弟五人で魚1匹だけ、
おかずが無いので、ご飯に塩をかけて食べた、
お金がなく、学校を途中で辞めた、
…
挙げればキリがないほど、
フィリピンの貧しさは話しによく聞く。
それでも、これらはまだマシなほうだ。
貧困の最下層のスラム街などは、衛生的にも問題があり、
また、治安も決して良いとは言えない。
昼間であっても、
タクシー運転手でさえ、スラム街には近付きたくないと言うほどらしい。
もっとも、
スラム街の人たちが凶暴だとかではなく、
そこに集まる外部の人間が、悪いことをするのが真実らしい。
スモーキーマウンテンは無くなったが、
ごみ山から使える物を漁り、
生活の糧にしている人は無くならない。
家がなく、土管の中で寝泊まりする人もいるほどに、貧しい人々がいると思えば、
広い豪邸に住み、
お抱え運転手やメイドを何人も雇っている大富豪もいる。
日本以上に、フィリピンも格差社会が進んでいるようだ。
やっぱり新しい家!!
そんな貧困層の出身が多い出稼ぎフィリピーナだが、
フィリピンパブで自分を指名してくれる、
お気に入りにしてくれるお客さんを見つけ、
少しでも多くお金を稼ぎたいと思うのは、当然だろう。
お金持ちのお客さんがつけば、
多少のウソを使ってでも、お金を貰おうとするかもしれない。
「お母さんが病気で入院したから、お金が必要だけど足らなくて大変」
「フィリピンはあまり仕事ないから、お兄さんトライシケルのドライバー始めたいけど、お金が足らなくて助けてほしい」
…
まあ、こんな感じで親しくなったお客さんから、
お金を助けてもらおうと画策することがある訳です…。
もちろん、
彼女たちが皆、こんなことを言ってる訳ではありません。
念のため。
しかも、
彼女たちは毎月の稼ぎのほとんど全てを、家族に仕送りしている!!
フィリピンでは、
日本円で3万円ほど(約1万5000ペソ)もあれば、
1~2ヶ月は家族が余裕で暮らせる、といわれる。
そして、
1つ屋根の下で、家族と肩を寄せるように暮らしてきた彼女たちにとって、
両親に新しい家をプレゼントすることは、ジャパンドリームの象徴でもあるらしい。
日本なら家一軒建てるのに、最低でも一千万円は下らないが、
フィリピンでは日本円で200~300万円もあれば、
小さい庭付きの、平屋の広い家が建てられるようだ。
綺麗な新しい家を建てることは、
自分のプライドや、自慢したいということもあるだろうが、
彼女たちの、小さい頃からの夢でもあるのかもしれない…。
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