最初はJPM から‥
タガログソングに興味を持ち始めた頃は、日本のヒット曲をタガログ語で歌っている、
JPM(Japan Philippino Music)
なるものを何曲も聴き、
ついには、歌えるようになった。
こんな曲もタガログ語でカバーされてるんだ…
そんな感動すら覚えたが、
毎日のようにJPM ばかり聴き、歌っていると、
何か物足りなくなってきた。
それまで、オリジナルのタガログソング(OPM)には、
何となく抵抗があった。
テッド伊藤に代表されるJPM ばかり聴いていたから、
フィリピンの歌手など、
わからなくて当然なのだが…
当時勤めていたフィリピンパブの店長から、
タガログソングのCDを借りて聴いたりもしていたが、
歌いたい!
という気持ちにはなれずにいた。
現地での衝撃!
だが、
フィリピーナの彼女と結婚が決まり、
彼女の両親への挨拶の為に渡比すると、
私の心の中で、
OPM への考えが変わった。
…
空港から彼女の実家までの車中、
カーラジオから流れてくる、タガログソング。
テープでも、CD でもなく、
現地の人が普段聴いているラジオから流れてくる、
本物のOPM…
歌詞の意味はわからない。
だが、
名も知らない女性歌手の、
悲しげな憂いを伴った歌声が、
車窓から見える南国の青空と、
不思議な交錯をして聴こえてくる。
初めてのフィリピン、
そして、彼女の両親への結婚の挨拶…
そんな状況に高揚していた自分の心に、
見事にOPM がマッチした。
以来…
JPM ではなく、
OPM を聴くのが好きになった。
彼女の両親への結婚挨拶を無事に済ませ、
彼女の兄姉や、
まだ小さい甥っ子、姪っ子たちとも仲良くなれた。
そんな初フィリピンでの日本帰国時に、
マニラ空港の売店で買った、OPM の音楽テープ…
Joey Albert / Sa’yo Lamang
今ではクラシックメロディーの部類になってしまった、物悲しいメロディーの曲だが、
時々カラオケで歌ったりするほど、
大好きな曲になった。
それにしても…
フィリピン初訪問の時に聴いた、
あの曲。
誰の曲なのか?
わからずじまいなのが、少々残念ではある。
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