面白い乗り物?!
フィリピンに行くと、日本との違いに驚かされる。
気候、習慣、風景、食べ物などなど。
『治安の悪い発展途上国』
多くの日本人にフィリピンはそのように認識されている。
もちろん、それは事実でもある。
だが、高層ビルの立ち並ぶ首都マニラの街並みは、
とても発展途上国とは思えない。
そして、
朝夕の交通渋滞は日本と変わらないか、
もしかしたら、それ以上の酷さだ。
平気でクラクションを鳴らしまくり、
我先にと隙間を縫うようにして走る車、バイク。
昔は日本の中古車が多かったが、
今では綺麗な車が当たり前になった。
"庶民の足"ともいえるジプニーは、
大音量で音楽を流しながら、ご機嫌に走っている。
南国特有の熱気と、何とも言えない喧騒―
とにかく活気に満ちている。
そんな中を、
ジプニーと同じくフィリピンらしい乗り物が走っている。
それが、"トライシケル"だ。
フィリピン版サイドカー…?!
トライシケルとは、簡単に言ってしまえばサイドカーだ。
自分が子供の頃はまだ走っていたが、
最近の日本では、めっきり見かけなくなった。
バイクの横に、人が乗る座席が付いている乗り物だ。
ジプニーが乗り合いバスとすれば、
トライシケルはタクシーだ。
近所へのちょっとした外出や買い物などで、気軽に乗れる。
それだけに、フィリピンのどこに行っても走っている。
一家に一台…
というわけではないだろうが、
かなりの割合で所有している家が多い。
トライシケルドライバーとして、すぐに仕事ができる…
というのもあるかもしれない。
初渡比で、幸運なことに?私はこのトライシケルに乗ったが、
お世辞にも、
乗り心地は良くない!!
だが、
座席周りがドアや窓ガラスで密閉されているわけではないので、
南国の風を体に感じることができる。
そして…何とも気持ちいい!!
不思議なもので、トライシケルに乗る度に、
「乗り心地の悪さでさえ、愛おしくなってくる」。
これがフィリピンなんだよ…
そう感じるのである。
こんなところも、フィリピンの魅力の一つだろう。
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