OPMでフィリピンにハマる!
タガログ語に興味を持つようになると、
タガログミュージック(OPM)にも興味が向いたのは自然な流れでもあり、
いろいろな曲を聴くようになった。
とは言え、自分がフィリピンパブで仕事を始めた90年代は、
今のようにインターネットもまだ普及しておらず、
OPMのCDやカセットテープで聴くしかなかった。
そのため、OPMのCD、カセットテープを持っている人から借りては聴いたりした。
松田聖子『抱いて…』、郷ひろみ『逢いたくて仕方ない』、中西保志『最後の雨』、
徳永英明『壊れかけのRadio』、『最後の言い訳』、
尾崎豊『ILove you』…
日本での多くのヒット曲が、タガログミュージックとして逆輸入され、フィリピンパブで歌われていた。
「え、これもタガログミュージックになってるの?!」
そんな驚きと、新鮮さを感じたのを覚えている…。
タレントの女の子もよく知っていて、カラオケで歌ったりしていた。
お客さんの中には、歌詞を完全に暗記していて、
目をつぶってもフルコーラスで何曲もOPMを歌える、強者の ″ピン中″ も何人かいた。
その時は、このお客さん凄いなぁ~くらいにしか思わなかったが…。
後にフィリピーナと国際結婚して、フィリピンにも何度か行き、
日常会話とまでいかなくてもタガログ語を覚え、
OPMを頻繁に聴くようになった現在の自分も、
フィリピンに興味がない人から見れば、立派なフィリピン中毒、"ピン中"だろう…。
それでも、当時のお客さんの足元にも及ばないと、自分では勝手に思っているが…。
目をつぶれば、そこはフィリピン?!
さて、この『HAYOP SA GANDA』は、
1:43(ワンフォーティースリー)という男性四人組が歌っていて、
ミュージックビデオもいくつかバージョンがあるのだが、今回のが個人的には一番好きなもの。
容姿の冴えない女性が、プレゼントされた下着を穿くと、美女に変身し、男性からチヤホヤされる…
そんな内容が、何とも面白く、見ていて楽しめ、そして微笑ましい。
内容が似ている別バージョンでは、
バクラ(オカマ)の男性が美女に変わったり、
スレンダーな女性が、本当はぽっちゃり女性が好きな彼氏のために、ぽっちゃり女性に変わったり…
と、結構楽しめるかと…。
それにしても、フィリピン人シンガーの歌声は、男性女性問わず、透き通っていて綺麗な声が多い。
目をつぶれば、南国の綺麗な海とヤシの木、常夏の国の陽気なフィリピンの人たち、
喧騒さがまたいいマニラの街並み…それらが頭に浮かんでくる。
日本で日々に追われる生活をしている身の、疲れを癒してくれるのがOPM…
そう言ったら、言い過ぎだろうか…。
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