絶対、無理?
日本人でさえも、好き嫌いがハッキリ分かれる食べ物が色々ある。
ニンジン、トマト、セロリとかの野菜類、
キウイ、はっさくとかのフルーツ類、
キムチ、にんにく料理などの、
刺激臭の強いもの…
それらの中でも、納豆は一、二を争うほど好みが分かれる代表格。
あのニオイと、糸を引くネバネバした粘り気…
納豆が嫌いな人には、見るのも嫌だろう。
自分は、納豆が大好きである。
ネギを刻んで納豆に混ぜ、醤油を入れてかき混ぜたのだけで、御飯を茶碗2杯はいける。
卵かけ御飯なら、なおさら美味しい!
自分にとっては、こんなに大好きなおいしい納豆だが、関西地方は確か納豆を食べないとか…。
味噌汁の濃い味、アッサリ味のように、
各地域で食べ物の好みが分かれるのは、
狭いと言われる日本でも、面白い。
フィリピーナと納豆
さて、日本人でも嫌いな人が多い納豆…
結婚当初、
フィリピーナである妻は、
もちろん納豆など食べられない。
大豆を発酵させた、あの独特のニオイだけで、もうダメ。
夫である自分が、
彼女からすれば正体不明な、臭いネバネバした豆を食べるのを
″信じられない!″
といった顔で見ていた…。
確かに、
フィリピン人には納豆は無理だろう。
日本人にいきなり、
バロットを食べろと言うのと同じかもしれない。
(自分はバロット大好きだ!)
妻にとっては、
それほどに毛嫌いしていた納豆だったが…。
ワタシ、ダイジョーブ!
結婚して2~3年目くらいのある日、
一緒に食事をしていた義理のお母さん(私の母親)が、
あまりにも美味しそうに納豆を食べているのを見ているうちに、どんな味なのか、彼女はたまらなく興味が湧いてきた…。
「お母さん、ナットウ、オイシイ?」
「うん、美味しいよ! 食べてみる?」
そんなやり取りのあと、
恐る恐る納豆を食べてみたら…
!!!
オイシイ!
彼女の予想に反し、意外にも美味しかったらしい。
それからは、平気で納豆を食べられるようになったが、
こうしてフィリピーナ妻は、日本に馴染んでいくんだな…と感心してしまった。
それでも、最近は自分の前ではあまり納豆を食べない妻…。
もしかして嫌いになったか?!
食事の時、
「納豆、俺の目の前で食べてみて?」
と言っても、
いいえ、結構デス…
と断る妻。
本当に、
いつでも退屈させないフィリピーナ妻である。
コメント