彼女にはオレの助けが必要なんだ!!
少し前になるが…
こんなTwitterを目にした。
ツイ主は元駐在員の方らしいが、以下、引用。
フィリピン人の彼女に仕送りしてる元駐在員の知り合い。40代独身の彼。
「彼女にはオレの助けが必要なんだ」と男気溢れる彼。
2年間一度も会ってないが毎月5万円送金してる。
「彼女にはオレしかいないんだ」と。
ほんとに幸せになってほしい。
…
もう、「課長 島耕作」のフィリピン編に出てくる、
同僚の登場人物そのまま…じゃないか。
島耕作 フィリピン編‥
課長 島耕作は昭和から平成の時代に、
『サラリーマンのバイブル』とまで言われた名作だ。
その中のフィリピン編は、
1990年代前半の、日本のバブル期に執筆されている。
当時、
日本人とフィリピン人の所得格差はGNP(当時)で、
日本→約20000ドル
フィリピン→約700ドル
であり、
約30倍もの開きがあった。
この格差のため、
日本人がフィリピンに遊びに行くことができた。
悪名高き『買春ツアー』なども、この頃がピーク。
じゃぱゆき‥
逆にフィリピンからは、
「じゃぱゆき」
と言われた出稼ぎフィリピーナたちが、
日本のフィリピンパブに「タレント」として、
働きに来た。
そして、
日本のフィリピンパブで、
日本人男性とフィリピーナが出会う。
男性は足繫くお店に通ううち、フィリピーナの彼女を本気で好きになってしまい、
ついにはプロポーズ!!
お店の契約期間が終わり、帰国した彼女を追い渡比し、結婚式を挙げる…
そんな話を、
1990年代にはよく耳にしたものだ。
だが、なかには、
「彼女は独身だと言っていたのに、現地に行ったら、夫と子供がいた‥」
という笑えない例もあった。
フィリピーナに騙された‥という日本人男性は、一体何人いたことか。
また、貧困層なるがゆえ、
毎月の仕送りを条件に、結婚を承諾したフィリピーナも多いだろう。
それこそ、
ツイートにあった元駐在員の友人みたいに、
「フィリピーナに毎月お金を送金する」
日本人男性が、
実際にいたわけである。
(なお、フィリピーナとの国際結婚では、送金問題が離婚原因として現在も多い)
純粋なるがゆえに‥
フィリピンパブに夢中になる人は、
「日本人女性にモテないからだ…」などと、
陰口を言われたりするが、
「純粋な心」の持ち主なのかもしれない…
中には、
その純粋な心を持つ日本人男性を、
とことん利用するフィリピーナもいる。
彼女たちは、母国のファミリーにお金を送るため必死。
貧困層の出身が多く、
彼女たちは恋愛するためでなく、
「仕事」で日本に来ているのだから、
一方的にフィリピーナが悪い…とも言えない。
…
このツイ主の友人みたいに、
フィリピンの彼女に毎月送金しているお客さんも、以前は多かっただろうが、
現在では、
日本のフィリピンパブにやって来るタレント嬢は、
かつてのように多くない。
それでも、
「課長 島耕作フィリピン編」のようなことは、今も続いている。
この友人は、
幸せになれるだろうか…
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