窓に鉄格子?!
初めてフィリピンに行った時、
見るものが全て珍しく、そして、
「フィリピンって、こんな所なんだ…」
と、素直に驚きを感じずにはいられなかった。
日本ではまず見れないような光景が、
常に目の前に広がっていた。

路上でお金を稼ぐ…これがフィリピン魂?!
彼女の家まではマニラから約2時間だという。迎えに来た車に揺られながら、初めて見るフィリピンの街並みに驚きの連続だった。空港周辺から市内は渋滞が激しく、道路はジプニー(ジープの荷台が長い乗り合いバスみたいな乗り物)、タクシー、トラック、普通車...
さて。
彼女の家に4日間ほど泊まったのだが、
近所の家が並ぶ一角に、窓に鉄格子の付いた建物があるのに気がついた。
広さは、四畳半も無いくらいに狭い。
興味があったので見ていると、
子供たちが窓に向かって何か話しかけ、
鉄格子の間からお菓子やら、日用品を受け取っていた。
そして窓の向こう側にいる人に、
鉄格子の間からお金を渡しているようだった。
あれは一体…?!
彼女に聞くと、
サリサリストアという、コンビニのようなお店だという。
お菓子、ジュースなどの食べ物や、
タバコ、洗剤、石鹸、食用油、塩などの日用品を扱っているという。
必要に応じて、小分けで売ってくれるらしい。
強盗対策のため?!
それにしても、
なぜ、お店の窓に鉄格子が?!
聞くところによると、
売上金を盗まれたりしないようにする、
強盗対策のためらしい。
確かに、窓に鉄格子が有れば、中に入ってこれない。
お金どころか、売っている商品を万引きすることも難しいだろう。
「よく考えてるなぁ…」
と、思わず感心してしまった。
このサリサリストア、住宅街にちらほらと建っていて便利である。
食用油を切らしてしまった時など、
必要な分量だけ売ってくれるのは、
お金の持ち合わせが無い時は、助かりそうだ。
昔の日本でも、こういった売り方があったが、フィリピンには現在も、当たり前に存在している。
日本人よりも、
人との繋がりを大切にするフィリピン人らしい。
「古き良き時代の日本を見るようだ…」
そう思う日本人も多い。
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