まるでエイリアン
2020年時点で、
この世界には約79億人の人がいるといわれ、
男性と女性が、ほぼ同じ割合で生存している。
それぞれの地域に生まれ、成長し、
やがて結婚し、子孫を残し、
この世を去っていく。
ほとんどの人が、
生まれ育った地域(国)の人と結婚し、人生を過ごしている。
それは、ある意味では当然だろう。
しかし、
私のように国際結婚している人も、一定数いる。
…
どういう巡り合わせなのか、
生まれも育ちも国籍も違う男女が出会う。
もちろん、
初めは言葉も通じないし、
考え方も違う。
そう、まるでエイリアンのように…
それでも、
徐々にお互いを理解し、尊重し合えるようになっていく。
国際結婚には、
そんな醍醐味がある!
…かもしれない。
自己主張するから輝く?
日本人は学校でも職場でも、
「周囲との摩擦を起こさないように…」
ということを大切にし、
時として、自分の気持ちを抑える。
いや、それを求められる。
だが、
フイリピーナである私の妻は、
「言いたいことは、ハッキリ言わないとワカラナイし、困るデショウ?!」
そう言ってはばからない。
言われてみれば確かにその通りなのだが、
日本人は相手との調和を考えるあまり、
「はっきり言ったら、かどが立ってしまう…」と、
遠慮してしまう。
「人との調和を大切にするのが、日本人の美徳…」
聞こえはいいが、ほどほどにしておくのが、
精神的健康にも良さそうだ。
フイリピーナの妻に限らず、フィリピン人(外国人)が輝いて見えるのは、
自己主張が強いから。
時には、相手と喧嘩になっても。
クヤシイだから…
あれは、
まだ二人が結婚したばかりの頃のこと。
ある日、
妻が近所の人に挨拶したのだが、
聞こえなかったのか、相手は何も言わなかったとか。
(彼女が言うには、相手とは目が合っていた‥らしい)
「挨拶したのに、シカトされた‥クヤシイ!!」
以来、
妻はシカトしたその人に対し、会っても挨拶しなくなった‥
…
妻の行為は、大人げない…
かもしれないが、
自分が挨拶したのに相手が何もリアクションしなかったことを、
フィリピン人であることを侮辱された!!
妻は、そう受け取ったのだろう。
逆シカトは、
そんな彼女の、ささやかな抵抗なのだろう。
″自己主張をハッキリするところ″ は、新鮮でもあり、
また、魅力の一つに思える。
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